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〈はじまりの詩〉

「一粒の種が地面に落ちる。日の光を浴び、月の光に照らされ、風が吹き、雨・雪が降り、周りの木々や草花に見守られながらある日、種から根が出始める。幼い根は地球の中心に向かってゆっくり伸びていく。地上へと芽吹き双葉がひらく。空に向かってゆっくり伸びていき、時が過ぎ、季節が周り、幾年の月日が経ち、一粒の種は一本の木へと成長する。木は枝いっぱいに花を咲かせ、花はやがて実となり熟し、無数の種がふたたび地面に落ちる。この場所に集う人達は心に種を携えている。楽器を奏でるひと、歌うひと、聴くひと・・・。種を携えた人達が集い、お互いにとっての、日の光、月の光、風、雨・雪になる。そして、種はいつもここにある。」「ano」はハワイ語で「種」を意味します。そして、「ano ano」と同じ言葉を重ねることで、抽象化された意味が生まれます。それは例えば、「無垢」「可能性」「はじまり」「初心」「成長」です。私たちは、どれほどの年月が経とうとも、訪れる人々の「ano ano」を刺激し見守っていく森の木々の様な存在でありたいと考えます。

〈音を楽しむすべての人たちへ〉

音楽堂ano anoは、決して大きいとは言えませんが、建築家によって設計された完全防音で、嘘のない本当の音と向き合える空間です。そしてそこには、こまめに調律された美しい一台のグランドピアノがあります。
観客席は自由にレイアウトでき、演者と観客との距離を好みによって変えられます。また、全面フロリングで、木の温もりのある床は椅子を配置せず、そのまま座ることもでき、民族楽器やその他の床置の楽器によるコンサートにも対応可能です。定員は最大で50人ほどですが、30~40人の観客数が一番心地よくコンサートを楽しめます。この大塚の街で、「音を楽しむすべての人たち」の熱意と演奏を誠心誠意サポートし、人々の心の種と共に成長していく、そんな音楽堂を目指します。

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